8月のADI減災カフェ ご参加ありがとうございました

8月のADI減災カフェは、6月に起きた大阪府北部を震源とする地震や 7月の豪雨災害等から私たちは、何をなえなければいけないかということを考える会でした。
特に6月の大阪府北部を震源とする地震では、都市部における災害で、通勤時間であったこともあり、様々な課題が再確認されました。
また、7月の豪雨災害は、広範囲に及び災害となり、被害の様相も地域の特性や地理的条件によって異なり、様々な対応が必要となりました。
そして、避難所での生活。今年の夏は猛暑となり、避難生活される方々も、被害だけでなく、猛暑への対策も必要となり、こちらでもいろいろな課題が見えたのではないでしょうか。
ADI災害研究所では、今後も大阪府北部を震源とする地震や7月の豪雨災害の被災地への後方支援や、様々な調査研究を進めていきたいと思っております。
10月のADI減災カフェは、避難所開設運営シミュレーション研修です。
近日のうちにご案内を掲載いたしますので、お楽しみに。

ブリーゼプラザで行われた緊急セミナーで基調講演を行いました

8月29日 大阪のブリーゼプラザで行われた「緊急セミナー 大阪北部地震・平成30年7月豪雨 企業の対応と課題」で、伊永理事長が基調講演をさせていただきました。
また、後半のパネルディスカッションにも参加させていただきました。
参加された企業様の地震や水害時の対応などについて発表があり、いろいろな面から、災害に対する企業の対応や今後の課題が見える会となりました。
会場には、定員を超えるほどの参加があり、地震や水害などに対する企業の意識の強さを感じることができました。
ADI災害研究所では、今後もこのような企業の防災に関する調査研究進めていきたいと思っています。

和歌山県有田川町の避難所運営リーダー養成講座で講演しました

8月25日 和歌山県有田川町で行われた「避難所運営リーダー養成講座」に伊永理事長と川下が参加しました。

講座の前半は、伊永理事長が講義を行い、その後、参加者の皆さんは、避難所運営ゲーム(HUG)にチャレンジ。

参加者は、次々と押し寄せる避難者が抱える問題にどう対応するか意見を出し合って進めていました。
HUGの後のグループワークでは、避難所運営における課題とそのための解決方法についてグループでディスカッション。

グループの発表の後、伊永理事長から講評を行いました。
今回も熱心に避難所について考えられる講座となりました。

緊急セミナー 「大阪北部地震・平成30年7月豪雨 企業の対応と課題」で基調講演

緊急セミナー「大阪北部地震・平成30年7月豪雨 企業の対応と課題」
【開催概要】
■主催:リスク対策.com(株式会社新建新聞社)
■日時:2018年8月2日(木)13:30~17:00(受付開始:13:00~)
■会場:剛堂会館ビル会議室1F
■住所:東京都千代田区紀尾井町3-27剛堂会館ビル
■アクセス: 東京メトロ ●有楽町線 麹町駅1番出口 徒歩4分
       東京メトロ ●南北線 永田町駅9a、9b出口 徒歩6分
東京メトロ ●半蔵門線 半蔵門駅1番出口 徒歩5分
■定員:80人
■聴講料:5,000円(資料・消費税込み)

詳細・お申込みは、リスク対策.comのイベント情報(http://www.risktaisaku.com/articles/-/7343) をご覧ください

なお、8月下旬に大阪での開催が予定されています。

平成30年7月豪雨災害 現地訪問報告

平成30年7月豪雨現地訪問速報

7月15日(日)岡山県の倉敷市の被災地を訪問しました。
今回は、私と副理事長の宮野先生、理事の永柳さん、川下の4人で行きました。
まず、岡山県庁の災害対策本部の物資支援班に行き、ADI災害研究所の会員企業である日本セイフティー㈱の自動ラップ式トイレ「ラップポン」の設置状況を確認。ラップポンは、各地の災害で避難所への設置を行っており、今回も岡山県、広島県、愛媛県に設置することになっています。
続いて、熊本地震の際、益城町にも設置し、好評を得たコイン式シャワーを㈱タニモトが提供する用意があることを紹介し、今後必要な用具・資器材等について要望をいただければ、ADI災害研究所の関係機関、団体、企業への声をかけ支援をしていくことをお伝えしました。
県庁周辺は、普段と変わらない街並みでした。

次に、倉敷市災害対策本部を訪問し、物資受け入れ担当と具体的な物資の調整について話し合い、コインシャワーの設置の協力ができる旨を伝えました。
また、他にも必要な用具や資機材等要望をいただければ、ADIの関係機関、団体、企業への声をかけ支援をしていくことをお伝えしました。
現在倉敷市では、物資の受付をいったん中断しているということで、必要なもので不足するものがわかり次第、ご連絡をいただくこととなりました。
お話の中で、土のう袋の不足が予想されることを確認し、これまでにも、ADIでは関係機関、団体、企業のご協力を得て、集めてきたことをお伝えし、復旧活動への協力を約束しました。
倉敷市役所周辺も普段と変わらない街並みという印象でした。
県庁や倉敷市の庁舎は、日曜日でしたが、災害対応ということで多くの職員が出勤して対応に当たられていました。
お忙しい中、お時間を頂戴したことに感謝したいと思います。

次に倉敷市社会福祉協議会を訪問し、事務局次長と面談し、ボランティア活動のための「炊き出し衛生マニュアル(発行 日本家政学会)」、と国交省や気象庁のなどボランティアにも注意してもらいたい情報サイト(QRコード)をまとめた一覧表をご提供させていただきました。
こちらでも、関係機関、団体、企業と連携して、支援をしていく旨をお伝えしました。

社会福祉協議会を後にし、倉敷市災害ボランティアセンターに向かい、ボランティアセンターの体制を視察させていただきました。
猛暑の中の活動されている大勢のボランティアの皆さんに感謝しながら、ボランティアセンターを後にし、避難所となっている薗小学校を訪問しました。
この避難所ではクーラーが設置され、ダンボールベッドとカーテンと段ボールによる仕切りができ上っていて、家族単位でやや狭いがプライバシーを確保できる状態になっていました。
今後入所者の減少に合わせて拡張していくとのことです。
食料は十分あるようで、水もやっと出るようになったとのことでした。

残念なことは、搬入されていた2基のラップ式トイレ「ラップポン」の設置について場所が決まっておらず、職員室で預かっているとのことで、使用方法や効果が理解されていない模様でした。
今後の避難所支援として、シャワーの設置についてもご紹介した。

避難所へ向かう途中、河川を見ると、激流があったような跡が残されていました。
浸水被害の地域を少し視察させていただきました。
泥だらけになった家屋やお店から、泥のかき出しや、浸水した家具などを取り出すなどの作業が、ボランティアの協力を得ながら行われていました。
歩道には、浸水時にたまった泥が乾燥してこびりついている様子で、田畑も茶色に染まっており、地域の家屋のほとんどの1階の窓が外されている様子でした。
清掃のために外されたのか、浸水時に水の勢いで外れたのかわかりませんが、悲惨な光景でした。
道路沿いに置かれている廃棄物は山となっており、被害の様子を目の当たりにして、自然の脅威を改めて実感しました。

今回の倉敷市訪問で誰かに会うと思っていましたが、まず協働プラットホームの小島氏に遭遇。
避難所で跡見学園女子大の鍵屋教授と久しぶりに会え、避難所支援をしていたNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの会沢氏とは、広島の支援も含めて、今後の情報交換を約束しました。
日帰りだったので、慌ただしくあっという間でしたが、帰りのSAで、関西の防災士の方々とも会うことが出来ました。
ADI災害研修所では、今後、岡山・広島・愛媛への後方支援の調整を行っていきたいと思っています。

 2018年7月17日
理事長 伊永勉